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聖書を毎日、一日数章、一生学ぶプログラム

聖書を毎日、一日数章、一生学ぶプログラム

スク-ルカウンセラ-だより・55~60

スク-ルカウンセラ-だより・55 2000・4・13(木)
読めば、ためになる心の栄養剤(新学期スタート号)

入学おめでとう。君もこれから荒中の仲間だ。

 1年生の君たちは、新しい制服。新しい教科書。新しいことばかり。緊張してこの素晴らしい荒中に登校していることだろう。チームや勉強、楽しみと不安が心に溢れていると思う。ここで今までにない、「自分で決めて、取り組む事」を始めてほしい。「児童」から「生徒」になった君だから、それができると思う。

進級おめでとう。君の後ろ姿を、新入生は見ているぞ。
 2年生、3年生の先輩の生き方に、荒中の将来がかかっている。この学校では、先生方ではどうすることもできないことがある。今日はそれを教えよう。

人は、まねしやすい人から学んで、自分を作っていく。
 プロとして生きている人は、幼い時から、近くの自分とよく似た人のまねをして、実力をつけている。筋肉番付で有名なケインコスギは、幼い時から父親のもとで育った。みんなが遊んでいる時も、道場に行かなければならない。小学生、中学生の時は、「なぜこんなことを、しなければならないのか」と悩んだそうだ。そんな時も、自分とよく似た先輩を見つけて、そのまねをして、しだいに実力をつけていく。そしてその上に、自分を能力を発揮する。今や彼は「もっと幼い時から、真剣に取り組んでいたらよかった」と発言している。

 まだ自分で夢をもって取り組めないときは、近くの人のまねをして、自分に何かを取り入れる。そして毎日、生きているのだ。いいものも、悪いものも。そして「ここまでなら大丈夫」と自分のペースをつかんでいる。これが、新入生の心の傾向なのだ。だから、2年生、3年生の先輩の生き方に、荒中の将来がかかっているといえる。君の後ろ姿を、新入生は見ているぞ。しっかり歩んでほしい。

 先生は今年も月曜日と水曜日、君たちと同じように荒中に登校し、心の問題について「カウンセラーだより」を発行したり、相談室で話し合って、君たちを応援しようと思っている。いっしょにがんばろう。楽しく行こうぜ。

(荒川中 相談員篠原利治)


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スクールカウンセラーだより・56   2000/5/11(木)
 ゴールデンウイークも終わり、今は家庭訪問の週にあたる。落ち着いた学校生活が始まっていると思う。一年生にとったら、荒中にも慣れ、中学校生活のペースをつかんで歩んでいることと思う。チームでも自分の練習の場所を得ただろうか。さあこれから、悩みとしてやってくることは、友だち関係のことではないだろうか。だんだん慣れてくると、自分のナマの姿をだしてしまい、今まで気を使っていた友だちにも、ストレスをぶつけてしまう。先輩後輩の中でも、そんな問題があるのかもしれない。

今、話題になっている17才
 先日、このカウンセラーだよりで、君たちにアンケートをとった。一人一人感じることが違うので、その用紙を見ると君たちの心の中が見えそうだ。アンケートの質問は、君たちがいつもまじめに考えてくれる事を願って、先生は考えた。

Q1.あなたはどういう人を「ともだち」と呼んでいますか?

Q2.ともだちは何人ぐらいいたらいいと思いますか?

Q3.あなたにとって理想のともだちとはどんな人ですか?

Q4.仲間はずれにされたとき、あなたはどう思いますか?

Q5.あなたはいじめられたことがありますか?

Q6.あなたは誰かをいじめたことがありますか?

Q7.「みんなと違っている」と感じる人は、あなたのまわりにいますか?

Q8.「みんなと違っている」と感じるのは、どんなことをしている時ですか?

Q9.多くの人と違っていることについてどう思いますか?

Q10.あなたが親と話したいことはどんなことですか?

Q11.親からあなたに話してほしいと思うことは?

Q12.あなたの家に子ども用の部屋はありますか?

Q13.あなたは家でお手伝いをしますか?

Q14.あなたは家で掃除をしますか?

Q15.あなたは今のところ、いつまで親と一緒に暮らしたいと思っていますか?

Q16.これまで家族と一緒でもっとも楽しかったのはどんなときですか?

Q17.あなたの家族はよく笑うと思いますか?

Q18.親から言われて頭にくる言葉はありますか?それはどんな言葉ですか?

Q19.家族に要望があったら書いてください。

Q20.あなたが今、いちばんほしいものは何ですか?

Q21.あなたが今、いちばんしたいことは何ですか?

 

 このように自分に語りかけて、今の自分を知っていることが本当に大切だし、友だちやまわりの人とこれらのことについて話し合える人は、心が豊かになる。なぜならキャッチボールができない野球選手は、誰も信頼できないし、自分の力すら知らない。だからイライラした毎日になる。人にあたっても、誰もボールを返してくれない。

 大切なことを落ち着いて、まじめに考える習慣を身につけよう。今、事件を起こしている17才の人々は、本当は孤独だったのだ。でも刺激だけは、人一倍求めている。「○○をしてみたかった」という人の言葉は、「僕は誰ともキャッチボールができなかったんだ」と言っているように先生には聞こえる。

 話し合って(対話)、言葉を筆として、いろいろ描いていこう。すると必ずやる気(生きる気持ち)が出てくる。先生は君たちに対して、そんな助けをしたいと思っている。先生は、生意気な奴には生意気な態度で接するが、真剣な奴には真剣に接する。これが先生のスタイルだ。これからもがんばろうぜ。       

(荒川中 心の教育相談員 篠原利治) 

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スクールカウンセラーだより・57

2000/6/6(火)

読めばためになる心の栄養剤  (荒川中 心の教育相談員 篠原利治)

6月に入り、夏に向かって衣替え。生活パターンも、心も、衣替えと行きたいものだ。勉強に、チームに、趣味に?、豊かに楽しんでいることと思う。先生は、この一ヶ月、親しい方が亡くなったり、若い人たちの心の問題、いろいろな相談にのったり、講演の準備に活動に、忙しくしていた。月曜日と水曜日の登校も、心ゆったりできない毎日であった。しかしどんなときも、充実した毎日を過ごしている。それを紹介しよう。

新しい事に挑戦してみるのも、刺激的
今の時代は、刺激を求めている人が多い。でもその刺激が、わがままであっては続かない。17才の犯罪。その刺激は、自分を失った刺激。「誰か僕を止めてください」と言いながら行動している。それは単なるロボット化。心と意志がつながっていない。でも、このロボット化が、君たちの心をむしばんでいる。そこからの脱出方法は、人まねをせずに、考えて考えて、自分なりの挑戦をもって積極的に生きることだ。

たとえば、自分の興味のある事を研究するために・・・・・・・
一週間に5冊の本を読む(もちろん図書館利用)。新聞記事のおもしろそうなところを探す。インターネットメールでメール友だちと話す。写真を撮ってそれをメールで送る。ホームページで、発見したことを公開する。

家だけでなく、アウトドアでも開発。
先生はこの6月から、鮎釣りに挑戦している。時間は、朝5時起床、7時までの2時間(それも週に2~3回)、紀ノ川の中に入って、コロガシ釣り。大物が釣れることを夢見て、9メートルの竿を使用する。大きな鮎がかかった時は、「やったー」と声が出る。先生は、5人家族だから、5匹釣ったら、みんなで食べる。これが実にうまい。家族も喜び、先生も父親としての役目を果 たす。もちろん先生の子供も、荒川中の生徒も、釣りが好きな子が多い。情報を交換して、よく釣れる池、川のポイントを教えあう。相談室にやって来る生徒も、釣りの相談が多くなってきた。「夏休みに、海釣りに行きたいなあ」そんな夢も描いている。

あれもこれも、これらは発想の転換のため。
また君たちと楽しく話すため。38才になっても、勉強していく心は失っていない。これが本当の刺激だ。刺激は、家でのゲームだけじゃない。 目をあけて、自分のまわりを見つめてみよう。すると何かが潜んでいるぞ(鮎のようだ)。9メートルの大きな竿のように、君たちの心を大きく広げて、右に左にコロガシてみよう。必ず大物が掛かる。今まで味わったことのない生き方。それを発見しよう。楽しくなると、勉強することもおもしろい。

たとえば、星を研究して天文学博士。植物博士。桃作り博士。畑をいかに利用するかを考える農業博士。君たちのまわりには、可能性が満ちている。探せ探せ探せ…・自分が好きなものから始めたらいい。近所に君を教えてくれる先生は大勢いるぞ。興味があることを見つけたなら、朝5時に起きることも簡単なことだ。飛び起きて勉強できる。それが学生の特権だ。 先生の朝5時の鮎釣りを見にくるかい。竹房橋の西側の荒瀬、ガンガン瀬にいる。子供以上に喜んで、大の大人が楽しんでいる。

勉強や、友達のこと、自分の生活を充実させるため、方法はいろいろある。一人で悩んでいる人は、ぜひ先生といっしょに考えよう。きっとためになるぞ。月曜日と水曜日は、学校のどこかにいる。探せ探せ探せ…・そして勇気をもって話しかけてほしい。


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スクールカウンセラーだより・58

2000/9/13(水)  心の教室相談員 篠原利治

ミレニアム運動会が近づいている

ひさしぶりにカウンセラーだよりを書く。実は先生が、一学期はあまりカウンセラーだよりを発行しなかったので、このだよりを楽しみにしてくれているお母さんが、自分の息子に尋ねたらしい。「あんた、ほんとはもらってるんじゃないの」と。これは大変と思い、あわてて先生もペンを取った。

毎年、楽しみにしているのだが…・
毎年、先生は残念だが、運動会の日曜日は、急いで登校しても、最後のフォークダンスぐらいになってしまう。昨年も、そうであった。しかし、今年はついに参加できなくなってしまった。実は先生は、日曜日も働いている。人々を励ますお話をしたり、ホテルいとうで結婚式をしてあげたり、牧師の仕事をしている。このミレニアム運動会の日は、広島県まで行って、講演が3回も控えている。秋はこのような依頼が数々ある。

人の前に立って見えてくるもの
先生は、人前でお話する時、多くの楽しみを持っている。以前は緊張だけであったが、今ではいろいろ楽しみを見いだせるようになってきた。そんな楽しみを見いだせる考え方を、君たちにも教えよう。実はおもしろいことは隠れているので、注意深くながめる必要があるのだ。

運動会は、早い者だけのものではない
競技は、早い者だけのものではない。君たちの中でも、早く走れない人、勝つ自信がない人にとっては、運動会が近づくと、憂鬱(ゆううつ)になってしまうのではないか。

ウサギとカメのレースを知っているだろうか。あの2匹は、レースが始まる前から、勝負が決まっていた。ウサギのゴールは、カメよりも早く走り抜くこと。しかしカメは、レースの中でありのまま生きること(なすがままではないぞ)が、ゴールであった。お話は結局、カメが一番になったのだが、先生はもしウサギが早くゴールしてても、カメが勝利していたと思う。試合に勝っても、負ける人生はあるのだ。ウサギはカメがいないと、生きておれない存在。だからカメが遅いと休んでいた。カメは自分をしっかり持って、違う楽しみを味わいつつ、レースをしていた。カメの楽しみは、ゆっくり動くことによって見える草花、そしてまわりの人々の心。カメは、余裕のないウサギよりも、何十倍も楽しんでいる。

本当のチャンピオンとは
先生は若い時、プロレスが大好きだった。特にアントニオ猪木。彼を倒すために数々の挑戦者が現れた。長州力もその一人。実力をつけ、必殺技さそり固めを完成させた。そして猪木と戦い、ついに彼に勝った。しかし試合後の会衆のコール(叫び)は、あいかわらず「猪木、猪木…・」の連呼。長州は試合に勝ったが、勝負に負けたのだ。つまり猪木あっての長州。アンチテーゼは結局、消えるのみ。先生はいつも思っている。君たちの生き方も、同じようになってほしくないなあー。どんな時でも、ワクワクした楽しみを持って、現実をながめることができる豊かな心をもってほしいなあー。ミレニアム運動会は、みんなのものだ。そして誰もが楽しめるようになっている。COOLにいこうぜ…・・


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スクールカウンセラーだより・59  2000/10/27(金)
    (秋の特別号)       心の教室相談員 篠原利治

実り豊かな秋、広さ・高さ・深さを感じれる人
 修学旅行や、社会見学、秋の楽しみな行事を終え、深まる秋、11月へと進んでいる。私たちは、何か楽しみを見つけて、それを目指してがんばる傾向があるので、大きな行事の後は、ポッカリと心が空室になりやすい。そんな君に、今日はメッセージを送ろう。

心の広さは、君が行くところで作られる
 君はひまがあると、どこに行くのだろうか。君の行く所は、君の心の広さを知る手がかりとなる。自分の部屋だけで生活する人は、少し心配だ。(特にTVゲームだけに打ち込んでいる人は考えてほしい)実際、塾や習い事に忙しい人も多いと思う。先生は塾や習い事には行っていないが、けっこう忙しい毎日を過ごしている。時々家で横になっていると、「家っていいもんだなー」と、奥さんに話すときがある。その言葉が出る時は、充実している時らしい。(奥さんによるとだが…)先生は、寝てもさめても、心の広さを求めて研究している。研究すべきことを決めて、熱心に学習する。

(荒中の先生方は、みんな知っている。実は先生は、せっかちなほど、熱烈だということを…)だが研究だけではない。それを実行しに出かける。(悪い世界に入れば、たぶん実行犯になるだろう)またお友達を引き込んで、出かけることが好きだ。紀ノ川や和歌山港の釣りはもちろん、図書館に、学校に、また直接訪問して話したいほうなのだ。たぶん同じ場所に、一日中いることはめったにない。つまり先生は部屋が要らないのだ。どこからでも学んでいこうとすれば、パソコンとノートぐらいかな。(でも自分の本にも書き込んでノート代わりにしているので、ノートは使っていない)講演のお話をまとめるノート一つで歩き回っている。先生の心の中は、「いつも楽しみを持って、何かを追い求めて生きたい」ということだけなのかもしれない。そのような生き方は楽しい。たとえば、どこかに行くときは、「何か良いことが隠れているのではないか」と思い、誰かと会うときは、「何か良いことを聞けるのでは」と思っている。

心の高さは、人から受ける優しさを、「どれだけありがたい事か」と感じれるかどうかで決まる

 人に優しくしてあげると、相手はつけあがる。そんな思いを持っている人は多い。それは痛い経験が、嬉しい思いをそぎ落としているからだ。だからなかなか自分に優しさは、身につかない。でも考えてほしい。君のまわりには、みんなつけあがる奴ばかりなのだろうか。君が優しさを身につける為に、良きものを与えて、考えさせてくれる優しい人もいるぞ。実際、イライラすることに振り回されて、せっかく高くジャンプできるチャンスをのがしている場合が多い。オリンピックの棒高跳びでたとえるなら、棒が折れてしまっている状態だ。現実ばかり見ると、走り出す気持ちまで失ってしまう。それなら種目を変えて、気分を入れ替えて、今の風を利用して(自分の得意なことから)飛んでみたらいい。誰かに優しさの翼をもらって、高くのぼってみることも大切だ。誰かに素直に影響を受けて、優しさをもらって、その嬉しさの中で自分を取り戻すと、けっこう心が高くなるぞ。実は本当は、みんな高くジャンプしてみたいと思っているのだ。

心が深い人(深みのある人)は、落ち込んでも立ち上がる力を与えてくれる
 人生は良いことばかりではない。都合の悪いことが多い場合もある。そんなとき、誰かのせいにして、ぶつぶつ言っても前進はないし、人に当たっているだけなら、つまらない毎日しかやってこない。ここで一つ、考えてみよう。もしどんな出来事でも、そこから何か良いことをくみ出せる能力があると、君は必ず成功者になるだろう。大人でもそのような考え方、生き方を探している。もし中学生の君が、この考え方を開発したら、ひっぱりだこになるだろう。有名人まちがいなしだ。心に深みを持っている人は、落ち込むことからでも学んでいる。また落ち込んでいる人をも引き上げている。君にもそんな賢い考え方を身につけて欲しい。そして、この豊かな秋を充実して過ごして欲しい。

 今までの自分の考え方、「結局こうだろう、どうにもならない」というあきらめた気持ちを横に置いて、いろいろと考え始めることができる勇気ある人は、この広さ、高さ、深さを見つけることができる。じっくり取り組んでみよう。


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スク-ルカウンセラ-だより・60   2001・3・17(土)
涙の卒業式について(今学期最終号)

 感動の卒業式でしたね。一年生、二年生の皆さんも感動したと思います。生徒を思うあまり涙を流している先生を見て、わがままを言っていた生徒も心からおわびして、心がつながったことに、感動しました。皆さんにもそのような嬉しい思いが伝わったと思います。

 卒業式の後に、ある在校生が言っていました。「私の卒業式の時も、先生は泣いてくれるだろうか」と。今日は、その夢を実現する方法をお伝えしたいと思います。

優しい気持ちは、必ずと届く
 卒業式で涙を見せた先生は、なぜ泣いていたのであろうか。それは、どんな時でも(生徒が自分を裏切った時でも)、生徒がわかってくれる時が来ると信じて、生徒に接していたことが、生徒の心に届き、「先生、今まで迷惑をかけました。本当にありがとう」という言葉によって、お互いの心に優しさが通い合ったから、嬉しくて涙が溢れたのだと思う。

 こんな素晴らしい先生方だから、君たちに対しても、「今までがんばって、生徒と一緒にやってきてよかった」と、感謝をもってくれると思う。だから、君たちも先生方に、担任の先生に対して、優しい気持ちを持ってほしい。するときっと、素晴らしいことが起る。優しい気持ちで、お互いに接しよう。すると荒中は、必ず世界一の学校になる。

                 (荒川中学 心の教室相談員 篠原利治)




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